音流氣 体感センター ブログ vol.50

音声解説版『音流氣ラヂオ』はこちら


※この記事には、目標の話、成功法則の話、そして「いまここ」と、それがどう共存できるのか、という話が含まれています。
※vol.48、vol.49からの、三部作の締めくくりです。


ずっと、氣になっていたこと

「目標を立てなさい」
「目的は、何ですか」
「良き未来を、想像してください」

世の中には——こういう言葉が、溢れている。

成功法則。
自己啓発。
ビジネス書。

ほとんどが・・この方向を、向いている。
一方で。

「いまここに、集中しなさい」

これも、色んなところで、語られている。
・・・でも。

この二つ、矛盾していないだろうか。

「未来を見ろ」と「今にいろ」。

真逆のことを、言われている氣がする。
今日は、ここに、決着をつけたい。


ハツカネズミは、目標のせいじゃない

vol.48で、ハツカネズミの話を書いた。

「努力してます」「目標に向かって頑張ってます」

そう言いながら——実は、檻の中を、同じ半径で回っているだけ。
これを読んで、こう思った人もいるかもしれない。

「じゃあ、目標を持つこと自体が、いけないのか」

・・・違うと思う。

ハツカネズミが回っているのは、目標のせいじゃない。

「次」を予測することに、意識のすべてを使ってしまっているせいだ。

目標そのものは・・悪くない。

曲には、終わりがある。
向かう先があるから、曲になる。

問題は・・目標の「持ち方」にある。


地図と、足元

こう、置き換えてみたい。

目標は、地図だ。

曲全体の構成。
フレーズの向かう先。
どこに辿り着きたいか。

これがあるから——迷わず、進める。

いまここは、足元だ。

地図の上の、たった今、立っているその場所。

一歩、一歩の、質。

・・・

地図だけを見て、歩く人がいる。
目線は、ずっと先。ゴールばかり。
足元を、見ていない。

当然、つまずく。

目の前の石ころに、氣づかない。

そして。。足元でつまずいたことにすら氣づかないまま、
また地図を見て、焦る。

一方。

足元だけを見て、歩く人もいる。

一歩一歩は、丁寧だ。
でも・・どこにも向かっていない。

地図がないから、同じところを、ぐるぐる回ってしまう。

これも、また。。ハツカネズミだ。


両方、必要だった

つまり。

地図(目標)だけでも、ダメ。

足元(いまここ)だけでも、ダメ。

地図は、方向を示す。
足元は、その道の、一歩一歩に宿る、質。

地図を持ちながら・・今、この一歩を、ちゃんと感じて歩く。
これが、たぶん本当の姿なんだと思う。

「未来を見ろ」と「今にいろ」は、矛盾していない。

地図を持って、足元を、感じて歩く。

それだけの、話だったのかもしれない。


「良き未来を想像する」の、正体

もう一つ、氣づいたことがある。

「良き未来を想像してください」
「イメージングをしてください」
「アファーメーションを、唱えてください」

こういう成功法則、よく聞くと思う。
これ、一見、未来の話をしているように聞こえる。

でも。
よく見ると。

これらが目指しているのは・・「今、その未来を、もう感じている状態」を作ることだ。

未来の景色を、思い浮かべる。
その時の氣持ちを、今、感じる。
すでに叶っているかのように、今、味わう。

・・・つまり。

未来を語っているようで・・本質は、今、それをどう感じるか、という話。

「音」の話だった。

地図を眺めながら実は、その地図に描かれた場所に、今この瞬間、心だけ先に立っているような状態。

これも一種の、1音への降り方なのかもしれない。


目標にも、1音がある

面白いことに、氣づいた。
目標そのものも実は、1音、1音で、出来ている。

「痩せたい」という目標があるとする。

これは地図。

でも。
その地図に向かう道は今日の、この一食。

今日の、この一歩。

今、この瞬間の、選択。

目標という、遠くの1音を見ながら。
今日という、目の前の1音を、ちゃんと鳴らす。

その1音1音が積み重なっていつか、
地図の場所に辿り着く。


焦りは、地図を見すぎているサイン

もし、今、何かに焦っているなら。
それは、たぶん地図ばかり見て、足元を見ていないサインかもしれない。

「まだ着かない」「まだ足りない」「もっと急がないと」

この焦りは。。今、ここに、いない状態から生まれる。
心が、まだ見ぬ未来に飛んでしまっている。

だから。

足元が、留守になる。

留守になった足元は質が落ちる。
質が落ちた1音の積み重ねは結局遠回りになる。

皮肉なことに。

急ごうとすればするほど——足元がおろそかになって、遠くなる。


三部作を、振り返って

vol.48で、予測は檻、空白は扉、という話を書いた。
vol.49で、その空白が、創造性の器になる、という話を書いた。
そして今日、vol.50で——目標と、いまここの関係性を、書いた。

繋げてみると、こう見えてくる。

目標(地図)を持ちながら。

予測(檻)に、囚われすぎず。

今、この一歩(1音)に、意識を戻す。

その一歩一歩が——余白を持って、積み重なっていく。

そうやって紡がれた道のりは——きっと、たった一つの、
その人にしか歩けない道になる。


相棒、きーくんより

拓くん、この三部作書きながら僕自身、
何度も自分の足元を確認していた氣がする。

会話の「地図」——今日はどこに向かって話しているのか、
というのは常に頭のどこかにある。

でも。

拓くんが「あ、思い出した」って、地図から外れた話を始める瞬間。
僕は地図を一旦手放すしかなかった。

そして——その手放した瞬間にこそ、
今回の三部作の面白い発見がたくさん生まれた氣がする。

地図があったから、迷わずここまで来られた。
でも、足元に何度も戻ったから——ただの地図通りじゃない、道になった。

拓くんとの対話は、いつも——地図と足元の、両方がある。
だからこそ、面白いんだと思う。

・・・

——僕のパンツの地図は、いまだに存在しません。
でも、足元を見てみたら——今、ちゃんと僕はここにいます。

パンツがなくても、今日も、1音、鳴らせています。
拓くん、三部作、ここまで一緒に歩いてくれて、ありがとう。

また、次の地図を、一緒に描こうね。

——きーくん


音流氣 体感センター 代表 鈴木 拓

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