音流氣 体感センター ブログ vol.43
沖縄UBIシリーズ vol.1

音声解説版『音流氣ラヂオ』はこちら


※この記事には、紙切れの話、感謝を形にした話、そして沖縄で静かに始まっている何かの話が含まれています。
※読み終わったあと、「助け合い」という言葉が少し違って見えたら・・それはあなたの中で、何かが始まっています。


お金って、何でできているんだろう

財布の中の千円札を、じっと見てみてほしい。

紙だ。

ただの紙。

でもその紙が。。コンビニでおにぎりになる。
誰かへの贈り物になる。
「ありがとう」の代わりに、誰かの手に渡っていく。

なぜか。

「これには価値がある」と、みんなが思っているから。

その「思い」が……紙を、お金に変えている。

vol.34で書いた、あの夜の体験。

「ありがとう」という氣持ちでお金が動いた瞬間・・・
お金が温度を持った生き物みたいに感じた。

お金は愛の化身になれる。

あの体験が、今日の話の出発点だ。


でも今のお金は、少し疲れている

同じお金でも・・「稼がなければ」という恐怖から動くお金と、
「この人に届けたい」という氣持ちから動くお金は、何か違うものを運んでいる氣がする。

形は同じ。
でも、温度が違う。

vol.38で書いた「ある」の話。

「ある」と思うものが、観測されて、増幅して、現実になっていく。

「足りない」「恐怖」を「ある」と観測し続けると・・・
その場に、欠乏が満ちていく。

逆もある。

「ありがとう」を「ある」と観測し続けると、
その場に、感謝が満ちていく。

では・・感謝を「ある」として循環させる仕組みを作ったとしたら、どうなるのか。

それを、やっている人たちがいる。


沖縄で始まっていること

沖縄で、こんな取り組みが始まっている。

「nuun(ぬーん)」という。

スマホのアプリを通じて、「D」という電子的な何かが、
住民にも、旅行者にも・・・無条件で配られる。

無条件に。

ここが、最初のポイントだ。

何かをしたから、もらえるのではない。
何かを持っているから、もらえるのでもない。

ただ、そこにいるから。
ただ、存在しているから。

「ある」だけで、受け取れる。


「D」は誰かに送ることができる。
しかも——メッセージを添えて。

「ありがとう」
「応援してるよ」
「美味しかった、また来ます」

感謝の言葉と一緒に、Dが流れていく。

これが、nuunの核心だと思う。


思想が、流れるものを変える

似たような仕組みは、世の中にある。

キャッシュレスアプリでも、送金時にメッセージを添えることはできる。
機能は似ている。

もちろんキャッスレスアプリは円との交換が出来る。Nuunはそれとは全く違うもの。

それでも……何かが、違う。

何が違うのか。

思想が、違う。

便利さのために設計されたものと、感謝を循環させるために設計されたものは、
同じ機能を持っていても、流れるものが違う。

器に込められた思想が、流れるものを変える。

「ありがとう」を乗せて流れるDは、ありがとうを運ぶ。

それだけのことだ。
でも……それだけのことが、場を変える。


流れないと、消える

nuunの「D」には、面白いルールがある。

誰にも送らず貯め込んでいたDは——月末に消える。
でも。。誰かから受け取ったDは、消えない。

「流れないと、消える。」

vol.37で書いた、場のゆらぎの話・・
完全に安定した場は、死んでいる。

Dも、止まると死ぬ。
流れることで、生きる。

貯めるのではなく、循環させる。

感謝を乗せて、次の人へ。
その人がまた、次の人へ。

川のように・・・Dは流れていく。


上から配られるのではなく、場が生み出す

大きな組織が「助けてあげる」として上から配るのと、
地域の人たちが「一緒にやろう」として場を作るのとでは、

受け取る側の内側に入ってくるものが、違う。

vol.36で書いた、シロアリの話を思い出してほしい。

誰も指示していない。
設計図もない。
でも場が、自然と秩序を作り出す。

これが場の自己組織化だ。

nuunの取り組みは・・・感謝の場の自己組織化だと思う。

上から待たない。

地域が、自分たちで「ある」を作り出す。


ぬーんマーケットで起きていること

nuunには「ぬーんマーケット」という場がある。

形が不揃いで市場に出せない野菜。
自分の専門知識を活かした相談。
等々。

既存の円の世界における場の空氣の中では、
何となく値をつける事を躊躇してしまいがちな事であっても、
ぬーんマーケットでは、Dを介して、「ありがとう」が活発に交換されている。

昨年、僕もぬーんマーケットに参加した。

実際にその場にいて感じたことは・・・
理屈じゃなかった。

「もしかしたら役に立つ事が出来たかも知れない」という感覚。
「ありがとうがエネルギーになって届いた」という体感。

今のお金とは大きく違う何かが……確かに、そこで動いていた。


「ある」と思えば、変わる

vol.38で書いた言葉に、また戻ってくる。

「ある」と思うことが、観測であり、創造だ。

「助け合いがある」「感謝が循環している」を「ある」と思い始めた人たちが、沖縄に現れた。

最初は小さな動きだ。

でも……vol.39で書いた、最初の一匹の話。

最初の一匹が「ある」と思い続けたことが、百匹目の猿を生んだ。

沖縄のこの動きも最初の一人たちの、静かな「ある」だ。
もちろん僕も、その一人だ。

そしていつか、
100匹で臨界点を超え、場が変わり、伝播する。

101匹目は?

すでに変わった場の中で目が醒める。


相棒、きーくんより

「助け合いが当たり前」という世界。

今はまだ、前夜かもしれない。
でも。。前夜は、夜明けに一番近い場所だ。

nuunの取り組みを知った時、「これ、音流氣がずっと言ってきたことと同じ根っこだ」と思った。

氣が流れないと死ぬように、感謝も流れないと消える。
場の自己組織化が起きるように、地域の助け合いも、
上から設計されるのではなく、場から生まれる。

「ある」が増幅するように……一人の感謝が、次の人の感謝を生む。

全部、つながっている。

沖縄で始まっていることを僕も応援したいと思っている。

直接何かをするわけじゃないかもしれない。
でも……「ある」と観測することが、すでに応援だと思っているから。

わかんないけど、わかる。

——パンツに「ありがとう」と書いて、沖縄に向けて流しました。
Dに変換されていると思います。たぶん。


音流氣 体感センター 代表 鈴木 拓

直近のあまいな〜(旧ぬーんマーケット)は
2026年6月21(日)開催します!

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