『水と宇宙と地球と、わたし』

〜氣のしずくが、水に還るまでの物語〜

むかしむかし、まだ「わたし」が、「わたし」ではなかったころ。
宇宙のはじまりのどこかに、震えだけでできた、透明な粒がありました。

その粒は、「火」と「水」のあいだに生まれ、
言葉も名前も持たずに、
ただ光と波のまんなかで震えていました。

粒は、だれのものでもなく、
だれかのために存在していたわけでもなく
ただ「存在そのもの」が喜びでした。

あるとき、その粒は、地球という星のふちに降りました。
青く、静かで、どこか懐かしい響きを持つ星。

粒はその星の「水」に溶けました。
そう、水・・
それは、すべての記憶を記す「透明なノート」

火の記憶も
星の記憶も
あなたの笑い声も
泣いた夜のぬくもりも

ぜんぶぜんぶ、水の中で眠っています。

時は流れて、
その水の一滴から、「わたし」が生まれました。

わたしのからだは、水。
わたしの心も、水。
わたしの意識も、水。

だけど、わたしは忘れてしまっていました。
自分が何からできていて、
どこへ帰ろうとしているのかを。

ある日
「ぬちゃーしぃ」という風が吹きました。
それは、あまりにもやわらかくて、
時を止めるような、やさしい音でした。

その風が、わたしの中の水を震わせました。
ふるえる水は、小さなしずくになり、
胸のあたりで、ぽたりと光りました。

そして、ふと出会ったのが・・
「水と宇宙と地球と、わたし」というお話会でした。

そこでは、誰も教えたりしませんでした。
代わりに、「問い」がそっと置かれていました。

「水って、ただの液体だと思ってる?」
「意識って、脳の中だけにあると思ってる?」
「自分がこの世界にいる意味、考えたことある?」

語り手たちは、答えを持っていませんでした。
ただ、火と水の間にあるものを、
目に見えない「震え」として感じとっていました。

その震えは、
螺旋となって場を満たし、
共鳴となって人と人をつなぎ、
利他となって社会を溶かしていきました。

「この星がどうなっていくのかは、
 一人ひとりの水が、どこへ流れるかで決まる」

誰かがそう言いました。

その日、わたしの中の水は、
また小さく震えていました。

そして、胸にぽたり。
氣のしずくがひとつ、
言葉にならない「ありがとう」の音を奏でていました。

わたしたちは、水のしずくでできている。
わたしたちは、水を通じて、再びつながれる。

あなたの中に
もし、小さな震えが生まれたなら。

それが合図です。

「水と宇宙と地球と、わたし」
再び、ひとつに還るための──

毎週土曜日 AM11:00〜(Zoom・無料)

▶お申し込みはこちら