こんにちは。
氣子ちゃんの小さな日々をのぞく、連載第9話です🌱
(前回の話を読んでない方も、ふらっと読んで大丈夫)
町のはずれに、小さな神社がある。
鳥居は低く、石段は少し欠けていて、
観光地でも、有名なパワースポットでもない。
でも、氣子ちゃんは、ここが好きだった。
境内に入った瞬間、空氣が変わる。
喧騒が、ふっと遠ざかって、
自分の呼吸が見えるようになる。
音もない。
風もない。
でも、なにかが・・
整っている。
氣子ちゃんは、拝殿の前で手を合わせた。
お願いごとは、なかった。
ただ、「ここにいるよ」と伝えるように。
そして、ゆっくりと目を閉じる。
不思議だったのは、
何も起こらないことが、
とてもありがたく感じられること。
静けさの中に、
氣が澄んで満ちていく。
それはまるで、
心の奥に水が染み込んでくるような感じ。
目を開けたとき、
陽が少しだけ傾いていた。
誰もいない境内。
だけど、そこには「氣」があった。
音がないということは、
無であるということじゃない。
音がない中で、響いてくる何かがある。
それが、静寂の氣。
帰り道、
氣子ちゃんは足音をできるだけ立てないように歩いた。
なぜかというと・・
まだ、あの神社の氣が、自分の中に残っている氣がしたから。
音がない時間。
人の氣配が消えた場所。
そういう中にこそ、
とても深くて静かな氣が流れていることがあります。
次回は──
いよいよ物語の最終章。
氣子ちゃんの中で、何かがひらく音がします🌿
──音流氣 体感センター 氣の學校より
